ADSL回線が時々切断される。日中帯のとある時、または夜になるとインターネットに繋がる。逆に夜はインターネットに繋がらない。ADSL回線は光回線に比べて時々インターネットに繋がらないといった事象が発生する確率が高いです。原因はなぜなのか?そして対策は何かあるのか。
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adsl回線が安定しない。時々インターネットが繋がらない原因は
インターネット接続においてはフレッツ光などの光回線サービスが全盛の昨今。ADSL回線は2023年1月にサービス停止することがNTTより発表されています。しかし2018年現在。あと4年は使える計算です。ではADSL回線はなぜ安定しないと言われるのか。
ADSL回線はメタル線なので
メタル線とはいわゆる金属の銅線です。この銅線の中を電気信号が通ることで情報を伝播します。わが国では既に電話網が張り巡らされていたのでその電話網を利用する形でADSLサービスは開始しました。電話とは周波数が違うのでお互いに干渉しません。
しかしながらこの干渉。あ、干渉ってご存知でしょうか?理科の授業で習いましたよね。波と波はお互いにぶつかると波形が変わります。また小さな波をぶつけると元の波の形は変わります。難しいようで簡単な話です。あなたがしゃべっている傍で別の人がしゃべっていると相手には聞こえずらいですよね。それと同じです。
そしてADSLも連続(アナログ)した波、電気信号の波で情報を伝えます。ということはですね。そうです、通信経路上でいろんな干渉を受けるのです。通信系路上では様々な雑音が入る場合があります。
・電子レンジ
・強い電気を扱う電力設備
・雨の振動
さすがに人間の声では干渉しませんが上記のような電子機器や電気設備、または自然現象の影響を受けやすいです。例えばADSL回線のどこかのポイントのすぐ傍で電子レンジを使っていれば、使っている最中のみインターネット通信が遅くなったり繋がらなくなったりします。ほんとですよ?
ADSL回線ってポンコツじゃないか
そんなこと言わないでください。今世紀初頭、日本にインターネットを普及するためにNTTも必死だったのです。そのためには既に敷設されている電話網を利用してインターネットサービスを提供することが最も手っ取り早く、そして費用が安くついたのです。費用が安くついたことによりご家庭でも十分に契約できる程度の金額でインターネットサービス提供が可能となっているのです。
ちなみに世の中にはもっと品質のよいインターネット回線も存在します。「専用線」と呼ばれるタイプの回線サービスです。その価格は通信可能容量が小さい回線でも月に数万円の費用が発生します。高いものになると月額数百万円する回線もあります。もちろん個人ではなく企業や団体がビジネスで契約している場合がほぼ全てです。
なのでASDLは早くサービス展開したくて、安くそして最低限の品質を守る形でご家庭にサービス提供を始めたのです。
じゃあADSL回線で時々インターネットが繋がらないのはどうしたらいいの?
えっと、真に申し上げにくいのですがフレッツ光やwimaxなどの有線、無線の回線サービスに変えていただくか、根本的には対策がありません。
先ほどはADSLがインターネットに繋がらなくなる原因として下記を挙げました。
・電子レンジ
・強い電気を扱う電力設備
・雨の振動
電子レンジくらいであればなんとかなるかもしれませんが他2つの要因を取り除くのは非常に困難ですよね。なので光ケーブルを利用したサービスに変えていただくほうが現実的な対応となります。
フレッツ光など光回線サービスならいつも繋がる?大丈夫なの?
大丈夫です。いつも必ず繋がるかは言い切れませんが、少なくともメタルのADSL回線のように干渉を受けません。なぜならば光回線は波ではなく光の信号パターンで情報をやり取りしているからです。以降、誤解を恐れずに言うならば。光った=1、光らない=0ですね。原理としてはモールス信号に近いかもしれません。一方メタルのADSLは大声で叫んで伝えているようなものです。雑音が入れば聞こえないですしもちろん距離が遠く離れれば離れるほど情報が聞き取りにくくなりますよね。なので光回線のほうが通信品質が良い、と言われているわけです。
どうしても今契約しているADSLの品質をあげて繋がるようにしたいんだけど
重ねて言いますが、基本的には無理です。ただしですね。稀にですが。建物の中などに通信不良の原因がある場合があります。あまり期待しないでNTTさんのお問い合わせに問い合わせてみてください。
NTT東日本さんのサイト
NTT西日本さんのサイト
NTTさんはあなたのご自宅の回線を試験する方法を持っています。電話局から建物内の回線終端装置に信号を送って折り返しの信号レベルを測ることで回線の正常性を確認することが可能です。(対応が必要かどうかはNTTさんの判断なので必ず対応してくれるかどうかは別としてですが)
建物の中に通信不良の原因がある場合ってどんな場合?
僕が経験したケースですと
・建物内の工事で知らない業者さんがケーブルを傷つけていた。
・雨漏りしていてケーブルが腐食していた。
・ねずみがかじってた
がありましたね。
ねずみってケーブルをかじるんですよ。ねずみのケーブルのお話はいたるところで聞きます。歯が痒いのかな?とにかくねずみはよくケーブルをかじります。
結論
ADSL回線を利用してのインターネットが繋がらない、時々切断される、といった場合は電気や電子機器、自然現象による干渉の原因が存在する場合が多いです。根本的な対策としてはADSL回線から光回線サービス、またはwimaxなどのモバイル通信サービスに切り替えていただくことです。
とはいえNTTさんにお問い合わせすれば思わぬ故障が発見される場合もありますのでダメもとでご確認してみてもいいかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。